2021/04/08
小学校入学後の百日咳の患者さんが増えています。
4種混合(百日咳、ジフテリア、トキソイド、ポリオ)は、1歳半までに定期接種で4回接種済みとなっています。
しかし、それでは、小学校入学時頃には百日咳の抗体価が下がり、百日咳にかかりやすくなってしまうことが解ってきました。
ところが、4種混合は5回目を接種できないのです。
そのため、日本小児科学会は、3種混合(百日咳、ジフテリア、トキソイド)+不活化ポリオ接種を推奨するようになってきました。
つまり、小学校入学前に、再度、3種混合(百日咳、ジフテリア、トキソイド)+不活化ポリオ接種を受けるということです。
3種混合と不活化ポリオの第1期定期接種(生後3カ月以上7歳6カ月未満)について、予防接種法に基づき、1歳までに3回の接種を3~8週間隔で実施し、追加接種(4回目)は3回目から6カ月以上(標準的には12~18カ月)空けて実施します。。
これに加え、就学前児の百日咳抗体価が低下している状況を考慮し、学童期以降の百日咳予防を目的とした3種混合の就学前(5歳以上7歳未満)の任意接種が推奨されます。不活化ポリオについても、抗体価が減衰する前に就学前の任意接種を推奨しています。
2種混合の定期接種(11~12歳)では、代わりに3種混合を用いることもできます。こちらは自費となります。
詳しくは、医師または看護師にお尋ねください。